
2021年8月17日、米ニューヨークで開催されたオンラインイベントにて、日産は新型フェアレディZの北米市場向けモデルを世界初公開しました。
初代から数えて7代目となる新型フェアレディZのテーマは「伝統と最新技術の融合」。初代S30型のシルエットなどのオマージュを髄所に感じさせる魅力的なデザインに仕上がっています。
この記事では、新型フェアレディZの最新情報や魅力をお伝えしていきます!
S30のシルエットを感じさせるデザイン
新型フェアレディZのデザインテーマは「伝統と最新技術の融合」。内外装の至る所にこれまでのフェアレディZへの面影を感じさせるデザインが散りばめられており、それらが見事に現代風にアレンジされています。
外装は長いフロントフードや低重心のリアスタンスなど、随所に初代S30型をはじめとする歴代モデルを想起させるデザインを採用。LEDヘッドライトのデザインは 初代S30型 240ZGのそれ、テールランプには最先端の技術の3DシグネチャーLEDテールランプを取り入れつつ、Z32をモチーフにしたものと一目でわかるデザインに仕上がっています。


最新技術とヴィンテージが融合した内装
内装は、ドライビングを最大限楽しめるように設定されており、最新技術を取り入れながらも、ヴィンテージがうまく融合したデザインとなっています。

インストゥルメントパネル上部には伝統の3連メーター(ブースト計、ターボ回転計、電圧計)が配置。

中央部には松田次生選手などのレーシングドライバーからもアドバイスを得て設計したという、12.3インチ・フルデジタルメーターディスプレイを搭載しています。エンジン回転計の針が真上を指すと同時に、シフトアップインジケーターが点滅してドライバーにシフトアップを促すなど、重要な情報を一度に表示できるようになっています。表示モードはドライバーの好みで変更できる3種類が用意されています。

シートやステアリングホイール、シフトレバーはいずれも操作性のよさと快適性の高さの両立を意図した設計となっています。特にシートにはGT-Rの開発で得たノウハウが活かされており、ホールド性とフィット感の向上が図られています。また、シートバックにスウェード素材を多用することで、身体の横ブレを抑えて快適なドライブを実現するとともに、コーナリング時の身体の動きも抑制します。
1.12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイ
2.機械式の3連メーター(ブースト計、ターボ回転計、電圧計)
3.GT-Rの開発で得たノウハウを投入して作られたシート
2種類のグレード&240台限定モデルが用意


米国市場向けの新型フェアレディZには、「スポーツ(Sport)」と「パフォーマンス(Performance)」の2グレードと、240台の限定生産となる「プロトスペック(Proto Spec)」がラインナップ。
通常モデル「スポーツ」「パフォーマンス」


通常モデルのグレードは「スポーツ」と「パフォーマンス」の2種類で、それぞれに6段MT仕様と9段AT仕様が設定されています。
限定モデル「プロトスペック」


240台限定モデル「プロトスペック」は、専用の黄色いブレーキキャリパー(「Z」ロゴ付き)や、ブロンズカラーのアルミホイール、黄色いアクセントの本革シート、黄色のステッチをインテリアの随所に採用しています。


新型フェアレディZのスペック
パワーユニットは新開発の3リッターV6ツインターボガソリンエンジン「VR30DDTT」で、最高出力405PS、最大トルク475N・mを発生。従来モデルより出力を大幅に向上しながら、シャープでスムーズなレスポンスも追求しています。
トランスミッションは6段MTと9段ATの2種類から選択可能。
6段MT ついては、新エンジンの大トルクに対応するためにクラッチディスクとギアトレインを強化。新設計のシンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更により、スムーズなギアチェンジが可能になっています。
新開発の9段ATは幅広いギアレンジによりダイレクトで素早いレスポンスを追求。通勤や高速道路でのロングドライブに最適な「スタンダードモード」と、性能を最大限に引き出す「スポーツモード」の2種類が用意されています。
「スポーツモード」ではより速い加速制御に加え、ステアリングやVDCの制御も切り替えることで、ワインディングロードをキビキビと駆け抜けるのに好適な設定となっています。
また、日産の後輪駆動車として初めて、クラッチ操作でエンジン回転数を保ちながら、素早い発進加速を実現する「アドバンストローンチアシストコントロールシステム」が採用されています。こちらはAT車に加え、MT車の上級グレードにも搭載されます。
1. 最高出力405PS、最大トルク475N・m
2. トランスミッションは6段MTと9段AT
3. 後輪駆動車として初めて アドバンストローンチアシストコントロールシステムが採用
スペック表
エンジン | VR30DDTT 3.0L V-6 ツインターボ |
最高出力 | 405PS |
最大トルク | 475N・m/5,600 rpm |
トランスミッション | 6速マニュアルトランスミッション パドルシフト付き9速オートマチック |
主ブレーキ | 前:ベンチレーテッドディスク/4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ 後:ベンチレーテッドディスク/4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ |
全長 | 172.4インチ |
全幅 | 72.6インチ |
全高 | 51.8インチ |
ホイールベース | 100.4インチ |
タイヤサイズ | スポーツ 前: 245/45R18 9J 後: 245/45R18 9J パフォーマンス、プロトスペック 前: 255/40R19 9.5J 後: 275/35R19 10J |
日本での発売時期・価格は?
新型フェアレディZは日本市場で2021年冬、北米市場で2022年春に発売される予定です。
北米での価格は40000ドル(約440万円)からになる見込みです。
まとめ
ロングノーズ ショートデッキスタイルで人気を博した日産フェアレディZが、 「伝統と最新技術の融合」 をテーマに発表されました。懐かしさの中にも、最新の装備・機能が盛り込まれ魅力的なクルマになっているのではないでしょうか?技術のニッサンの名に恥じぬ名車が見事に誕生です!
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